食後のデザートは別腹!どうして食後に甘い物を食べたくなるの?
外食した時なんかによく、
「ああ、お腹いっぱい!」
というタイミングで目に入ってくるのが、デザートのメニューです。
お腹いっぱいのはずなのに、
おいしそうなスイーツの写真を見た途端、
ス~ッとお腹に余裕が生まれる気がしませんか?
「デザートは別腹」というあれですね。
どうして、食後に甘いものが食べたくなるんでしょうか。
その不思議について、調べてみました!
別腹は存在した!満腹でも甘いものが食べられる理由
「別腹」というのは実際に存在します。
私は、てっきり気分的なものだと
思っていたので、かなり意外でした。
食後に甘いものを見ると、
いっぱいだったはずの胃の上部に、すき間ができるんです。
びっくりですよね!
何て食欲に都合の良い構造なんだ、と思ってしまいます。
ダイエットの敵なんですけどね。
お腹がいっぱいの状態でも、
甘いものを欲しくなってしまうのには、脳が関係しています。
食欲をコントロールしているのは、
お腹ではなくて脳なんですね。
脳には、
・もっと食べたいと要求する摂食中枢
・もうお腹はいっぱいと知らせる満腹中枢
の二つの食欲中枢があり、
これで食欲をコントロールしています。
この二つの働きは、
血糖値に左右されてしまうんですね。
摂食中枢は、
①血糖値が下がる
②摂食中枢が刺激される
③空腹を感じる
満腹中枢は、
①血糖値が上がる
②満腹中枢が刺激される
③食欲が抑えられる
という仕組みになっています。
実際のお腹の状態よりも、脳からの指令によって、
食べたくなったり、
食欲が落ちたりするわけなんですね。
ですから、お腹がいっぱいであっても、
脳が「食べたい」と感じてしまったら、
その時点で「別腹」が出現してしまうんです!
満腹だったはずなのに、
なぜかデザートは入ってしまうということは、
実際のお腹の中は既に満席ってことなんですよ。
デザートの入る余地を、
無理やり作っている状態なんですね。
私は、家族でたまに外食したりすると、
お腹いっぱいだと感じているのに、
ついついメニューのデザートのページを開いてしまうんです。
子供たちと、「今日は特別だからね~」なんて言いながら、
追加注文してしまうんですよ。
あれは、無理やり別腹状態を作っていたんだなあ、
と自分のことながらびっくりです。
この別腹を作ってしまう物質が脳から出ているのですが、
それについては、次の項目でご説明します。
体の反応が甘いものを欲しがってしまう
別腹を作ってしまうのが、脳の反応だということが分かりました。
それについて、詳しく見ていきましょう。
別腹には、脳から出る「オレキシン」という物質が関係しています。
これは、
・胃の働きを活発にする
・胃の中のものを、腸に送り出す
という働きをするんですね。
別腹とオレキシンがどのように関わるかというと、
①甘い物を見る
②オレキシンが分泌され、甘いもののために胃を広げる
③胃の中身を腸に送り出す
④胃にスペースができたことが脳に伝わる
⑤摂食中枢が刺激されて、食べたくなる
という仕組みになっています。
正直なところ、
余計なお世話ですよね~。
食べなくてもいいものを、脳が勝手に判断して、
食べさせようとしているようなものなんですから。
生体反応とはいえ、自分でコントロール出来ない分野なので、
欲求に忠実でいると、
ドカ食いに繋がってしまいそうで怖いです。
また、食後の甘いものへの欲求には、
インスリンも関係しています。
これは、すい臓から分泌される物質で、
血糖値を下げる働きをします。
食事をとると、一時的に血糖値が急上昇するので、
それを下げるために、分泌されるんですね。
ところが、大量に分泌されると、
今度は血糖値が下がり過ぎてしまうんです。
そうすると、体が血糖値を上げようとして、
甘いものを欲しがってしまうというわけなんですね。
これを抑えるには、食事の時にしっかり噛んで、
血糖値の上昇を緩やかにする必要があります。
血糖値が、いきなりガーンと上がって、
また急激にガーンと下がると、
すい臓への負担もかなりのものになってしまいますからね。
「よく噛んで食べましょう」というのは、
すごく大切な事だったんです!
胃腸が弱っているときは要注意!エネルギー不足で甘いものを食べたくなる
胃腸の調子が悪いときって、ありますよね。
矛盾しているようですが、
そんな時ほど、食後の甘いものが欲しくなってしまうことがあるんですよ!
胃腸の調子悪いと、
食事からスムーズに栄養が吸収されなくなってしまいます。
すると体は、
「あれ?まだエネルギーが足りていないな」
と判断してしまうんですね。
それで、すぐにエネルギーに変換できる
甘いものを要求してしまうんです!
実は、必要なエネルギー分の食事は、
既に摂っているにも関わらず、です。
これは、加齢による胃腸の働きの低下も含まれることがありますので、
心当たりがあれば、要注意ですよ!
甘いものに依存している可能性も
これは知っている人も多いと思いますが、
甘いものには依存しやすいということも、食後に食べたくなる原因の一つです。
昼休み中、食後に甘いものを用意する習慣が付いていませんか?
夕食後、デザートは必要不可欠になっていませんか?
甘いものって、
癖になりやすいんですよね。
「〇〇したら、デザート」という習慣を付けてしまうと、
なかなかやめられなくなってしまうんですよ~!
私の父は甘党で、私が子供の頃の休日は、
食後に必ず、お菓子を探していました。
「何か、食べるものはないのか?」と、
しょっちゅう母に尋ねては、ウロウロ探しまわり、
「お父さん、ダメよ!」と怒られていましたよ。
母の目が厳しかったおかげで、
だんだんとその習慣はなくなりましたけどね。
今では、果物が定着しています。
糖尿病などの怖い結果に繋がる前に断ち切れて、
本当に良かったです。
まとめ
今回は、食後にどうして甘いものが欲しくなってしまうのか、
その仕組みについて調べました。
・別腹は存在する ・脳から出るオレキシンや、 すい臓から出るインスリンなどの生体反応によって、甘いものを食べたくなってしまう ・胃腸の調子が悪いと、食べたくなることも ・甘いものは癖になりやすい |
毎日のデザート習慣は、
体にとってマイナスでしかありません。
甘いものを食べたくなったら、
本当に必要なものなのか、よーく考えてみましょうね。
もしかしたら、脳が勝手に
「食べたい」信号を出しているのかもしれませんよ!
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